コルセットの正しい着け方 

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初めてコルセットを締めると、ぎゅぎゅっとウエストが細くなるのを実感できます。寸胴から少しぽっちゃり気味の人や男性なら、はっきりしたウエストラインに感動するかもしれません。姿勢もとても美しくなります。もちろんコルセットを外せば元に戻ります。
写真撮りとかパーティーなど一時的な着用ならそれでOKですが、美しいウエストラインをずっとキープしたいとなると、ウエストトレーニングの出番となります。
このページでは、体型矯正を目的とするウエストトレーニングのやり方・注意点と、コルセットの着け方の2点についてご説明します。


実践ウエストトレーニング

ウエストトレーニング(コルセットレーニング)は、コルセットの力を借りて長期間かけて上体を矯正し、美しいウエストラインを作り上げるために行います。
効果を最大限に引き出すには、第一に体型・体格に合ったコルセットを選ぶこと(コルセット・サイズの選び方参照)、次に「正しい着用方法」が必要です。
きついコルセットでギリギリ締めたくなるのは人情ですが、「身体が痛い!」「コルセットが壊れた!」となる前に、こちらの手引きを参考に効果的なコルセットライフをお楽しみください。

最初はコルセットと身体を馴染ませます

最初の数週間はコルセットを緩めに、短時間から徐々に時間を伸ばしていきます
最初からコルセットをきつく締めてはいけません。
まず身体とコルセットを馴染ませます。英語ではseasoningと言います。seasoningにはいろいろなメニューがあり、例えばOrchard Corsetの手引きでは「コルセットを着ける時間を、最初は1日1〜2時間ぐらいからスタートし、2週間ほどかけて6時間ぐらいに伸ばしましょう」とあります。店主の感覚では、全体で4週間弱は馴染ませた方が良いと思いま<す。
Seasoning期間中は軽い圧迫感を覚える程度の締め方にします。これにより、貴方の身体の骨格や歪みに応じてコルセットが適宜変形してくるとともに、身体もコルセットに馴れてきます。このプロセスを経ないと、身体が痛くなったり、コルセットが壊れてしまいます。

締める強さは食事ができる程度に
数週間の準備期間を経て、ある程度コルセットが馴染んだと感じたら、ウエストトレーニングに移ります。

ぎゅうぎゅうと息もできないほど締めることはしない
長期間かけて徐々に矯正していきますので、「緩めで長時間」を心掛けましょう。具体的には「普通に食事ができる」ぐらいが目安です。

就寝中の着用はお奨めしません
「半分程度の強さなら寝るときでも大丈夫」という説明を見かけますが、コルセットを締めた状態では心身ともにリラックスできません。また横になるとコルセットに体重という余計な負荷がかかりますので、変形・破損が起きるかもしれません。

必ず下着やシャツなどの上に着けるようにしましょう
裸に直接着ると、皮膚に大きな負担がかかるのと、コルセットが汗・皮脂などで汚れてしまうので、必ず下着やシャツなどの上に着けるようにしましょう。

性急に結果を求めず気長にトレーニングを続けましょう
トレーニングの効果が現れるには個人差もありますが、最低でも半年〜1年以上かかります。20年以上かけて構築された骨格が、たかだか数カ月で変化する方が不思議です。
きつかったコルセットが徐々にゆるく感じられ、ついにフルクローズしても、そこで満足せずそのままトレーニングを続けてください。あまりにゆるく感じるならワンサイズきついコルセットに移行しましょう。途中でやめるとあっという間に元に戻ってしまいます。

コルセットの着け方の手順

コルセットの着け方自体が正しくないと、トレーニング効果も出にくくなります。


1.下準備
初めにコルセットの紐を最大限緩めた状態にします。留め具はオス側が左、メス側が右になります。


図-I


2.コルセットを体に着けます
コルセットを身体に巻き、フロントの留め具をかけます。
少しでもバスク(留め具が付いている金属板部分)に歪みがあると、留め具はとても嵌めづらくなりますので、紐は最大限緩めておいてください。どうしても上手くいかないときは、留め具を全部嵌めてから、スカートを履くように脚の方からずり上げてください。


図-II (資料:旧Axfords)
<<簡単そうに見えますが、実際にやってみると結構コツが要ります。>>

3.コルセットを正しい位置にセットします
コルセットを巻いたら背後の紐を軽く締めて、コルセットが正しい位置におさまるように調整します。

コルセットの一番細い部分が、ウエストにぴったりくるように上下位置を調整します。女性はあまり問題なく決められると思います。

男性はウエストの位置が女性より下にあるので、そのまま着けると肋骨が締まりません。みぞおちのすぐ下ぐらいにセットすると良いようです。個人差がありますので、いろいろ試してみてください。


男性のためのコルセット選び 男性にオススメのコルセット


左右の位置、ねじれを正します。フロントのバスクが身体の中心、すなわち胸骨からみぞおち、おへそのラインにそってまっすぐ上下に収まるように調整します。人間の体には必ず歪みがありますので、最初にしっかりセットします。


<< 体形によってある程度よじれるのは仕方ありませんが、極力少なくなるようにしましょう。>>


4.紐を締めます
紐は図-IIIの赤丸で囲った部分を引っ張って締めます。鏡で確認し、ひっぱるところを間違えないようにしましょう。この部分をひっぱってウエストが締まれば、上下の位置決めは正解です。


図-III (資料:旧Shaper Corset)

全体的に紐は緩んでいますので、上下の緩みを少し取ったら赤丸部分をひっぱり、また緩みを取ってひっぱり、を繰り返します。力任せにギューっと引っ張るとコルセットは壊れてしまいます。
必ず「鏡を見ながら」行ってください。紐を少し締めるだけで、コルセットは身体の歪みに応じてズレてきます。左右位置や捻じれを調整しながら締めていきましょう。
軽く、気持ち良い程度に締まったと感じたら、下図のように紐をリボン結びにします。15分ほど経つと少し緩んできますので、もう一度軽く増し締めします。

本革製コルセットのときは、まず緩めに締めて、革が体温と同じぐらい温まってから(大体10分程度)、紐を締めてください。



図-IV(資料:Black Iris/Timeless Trends)


注意!コルセットの弱点に過剰な負荷をかけないようにしてください。図-IVのAの部分を締めすぎると生地を痛めてしまいます。この部分はいくら強く締めても効果はありません。Bの部分はゆるゆるでOKです。

紐のセット方法

紐を交換したときなど、ご自分で紐を通すときの手順をご説明します。下図のように上端内側から紐を通し、赤丸で囲ったように5−6個目の鳩目で通し方を逆方向にします。最下段まで通したら蝶結び等にして外れないようにします。






図-V 紐の通し方 (資料:旧Shaper Corset)

YouTubeに投稿された動画

こちらの動画は当店取り扱いメーカーのコルセットを扱った、公式・半公式動画です。

Orchard Corset 紐の通し方

Black Iris/Timeless Trends

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